【読書】最強集団ホットグループ奇跡の法則ー成果を上げる「燃えるやつら」の育て方
僕はこのホットグループといわれる集団で活動したことがあり、すごく納得したし、共感した。
人によってはこれを根性論だ、精神論だという人がいると思う。しかし、僕はまったく違うと思っている。
学生の頃を思い出してほしい。
例えば、文化祭の出し物のアイディアや制作などで遅くまで熱中したことはないだろうか。
例えば、運動会で勝つための議論や練習に熱中したことはないだろうか。
例えば、部活動で強くなるための議論や練習に熱中したことはないだろうか。
ホットグループとはそのようなものだ。
自分がその集団の中で活動していなくても、外から見たことはあるだろう。
それでもイメージが沸かなければ、趣味に没頭しているときのことを思い出してほしい。僕の場合はゲームだった。子どもの頃、好きなゲームが出た時は朝から夜遅くまで休まずしていたときがあった。それは楽しかったからだ。
その楽しい活動を集団で行うイメージに似ている。
これから本書に書かれてるホットグループについてちょっとピックアップしていくので、良ければ読んでほしい。
- ホットグループとは何か
一言でいえばミッション至上主義の集団である。
地位や知能、権威などはまったく関係しない。ただただミッションに集中する集団で、挑戦と創造性に満ちている。そのため集団思考は問題にならない。
しかし、ミッションが終われば解散する。
- ホットグループの重要性
・イノベーションを担う…硬直した組織では難しい変革を担う。
・予期せぬ問題に対処するのに最適な組織形態…複雑な問題を単純化し、道筋を示す。
- ホットグループの特徴
・ミッションが最も大切…尋常なほどミッションを大切にする。人間関係や地位、報酬よりもミッションを大切にする。ただ、最低限のケアはおこなう。
・議論が大好き…議論の焦点は常にミッションである。なので、人格攻撃など個人への攻撃はしない。
・子どもである…午前中で仕事を終わりにして、ピクニックに出かけたり、ゲームなどバカ騒ぎしたりする。
・柔軟である…直観的で創造的である。しかし、論理的でもある。
・秘密主義である…ミッションに集中するため、雑務を嫌う。結果、報告怠慢になったりする。また、外部の人の手が入ることを嫌ったり、活動をストップされるのが嫌いなので、意図的に隠すこともある。
・明確にリーダーが存在しないことが多い…リーダーとは、リーダーシップとは考えるよりもミッションに集中している。責任を負う人はいても明確なリーダーとしてなっていないときも多い。
・誰でもホットグループの一員になれる…ミッションに魅力を感じていれば誰でもホットグループの一員になれる素質がある。
ほかにも、ホットグループの生み方、育て方、リーダーとしてホットグループの扱い方など書いてあり、とても学べることが多い。
ただ、従来の組織論のように明確な方法論がなかったり、見極めることが難しかったりと問題もあるのは確かである。それだけ、ホットグループを作るのは難しいことである。周りから見れば自己中であったり、非協力的であったり、訳のわからないことをしているように見えるからだ。本人たちはあくまでミッションに集中しているだけなのに。この周りの圧力から守ることも大切になってくる。
優秀だけど扱いにくい部下を持っている人や、難しい課題に取り組んでいる人には学ぶことがかなり多いと思うので、ぜひ読んでみてほしい。
最強集団 ホットグループ奇跡の法則―成果を挙げる「燃えるやつら」の育て方
- 作者: ジーンリップマンブルーメン,ハロルド・J.レヴィット,Jean Lipman‐Blumen,Harold J. Leavitt,上田惇生
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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しっかし自分の書いた文章を見直してみるとひどいなぁ(苦笑)