なんとなく書く

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会社と生物の本質はとても似ている(かも?)というお話

山中先生がノーベル賞を受賞したとことで、結構盛り上がってますね。

日本人で生理学医学賞の受賞は今回で二人目で、一人目は利根川進先生でした。

個人的に利根川先生が大好きで、学生時代に憧れた研究者の一人でした。研究成果は勿論ですが、利根川先生のマインドがとにかく凄かった。あるインタビューで利根川先生がアメリカに留学したときの話があって、その時の質問に「カルチャーショックはありませんでしたか?」という質問がありました。

「研究に集中していてそんなものを感じてる暇はなかった」というニュアンスの発言をしていて、研究に対する熱意を感じました。

また、遺伝子の数より多い抗体の仕組みを遺伝子レベルで解明したことによりノーベル賞を受賞しました(参照:科学系ノーベル賞 日本人受賞者7人の偉業)。その後、今までやってきた研究をやめ、脳科学という新しい分野に進んでいくという、自分が興味をもった分野に恐れずチャレンジしていく姿に憧れていました。

僕は結局研究の道に進みませんでしたが、今でも利根川先生は憧れの存在です。

他にも研究の話で面白い話はありますが、本題とズレそうなので、後日書こうと思います。

 

さて、タイトルの通り「会社経営と生物の本質はとても似ている」という話を書こうと思います。

これは、僕が就職活動をしている際に出会った社長さん(以下Sさん)とのお話をしていて気づいたものです。

僕の話だけだと説得力が微塵もないので(笑)、少しSさんの権威をお借りしますが、Sさんはネットの旅行代理店を仲間と創業し、ネットの代理店としては大手と言われるまでの会社に成長させました。そこで長年副社長を務め、50歳をすぎたころに独立をしました。

僕が、そのSさんが独立して作った会社に面接という名の雑談をしにいたときのお話したことです。

 

Sさんから「会社の本質とは何か」という質問を受けました。僕は無い頭を捻り「生き残ること」と答えたところ、Sさんから満面のえみがこぼれました。その後、長年培ってきた経験を元に僕に語りかけて下さっていたとき、僕はふと「生物と同じじゃん」と思いました。

生物の本質はいくつか説がありますが、僕は「種の保存」だと考えています。例えば今生きている人たちが亡くなったとしても、子どもを残すことにより人間という種は残り続けます。

会社も同じで、会社で働いていた従業員の人たちが退職されても、その会社はまだ残っています(NTTとかシャープとか)。会社という種は保存されているんです。

生物も会社も種を保存することが本質なのです。生物は進化をする、会社は成長させることが本質ではなく、種を保存するための手段でしかありません。

 

そして、生物で言えば絶滅、会社で言えば倒産する原因も似ています。

それは環境に適応できないからです。

生物で言えば、遥か大昔は恐竜が地球上を支配していたと言われる時期がありました。しかし今では全くて言っていいほど見かけません。恐竜が絶滅した理由はいくつか仮説がありますが、一言で言えば環境に適応できなくなったからでしょう。

会社も同じです。今、大企業と呼ばれるNECやSHARPですらこのままだと倒産するかもと言われています。市場が昔と変わったのに、企業がその変化に対応できずにズルズルと来てしまい、今に至ると。

 

そんなこんなでSさんとお話をしながら、意外なところに共通点があり大いに盛り上がりました。

おそらく個人レベルでもそうだと思いますが、環境に適応するように務めていくことが大切だと思いますので、僕自身も環境に適応できるよう、日々務めていきたいと思います。