なんとなく書く

思ったこと、感じたことを書いてみる

電子書籍の問題はカニバライゼーションのせいでは?

wired.jpで電子書籍の記事を読んでいて思ったこと。

その中で弱点として挙げられたのが以下の通り。

1)読了へのプレッシャーがない。
2)購入した本を1カ所にまとめられない。
3)思考を助ける「余白への書き込み」ができない。
4)位置づけとしては使い捨てなのに、価格がそうなっていない。
5)インテリアにならない。

 

ん~、どうなんだろう。言ってることは正しいと思うけど。

1はプレッシャーというより本を読んでいる感じがしないってことだと思う。紙だと厚みでどれくらい読んだのかって実感は沸くけど、電子じゃ無理だし。プレッシャーというか実感がないと言った方が個人的にはすっきりする。

3、4、5はその通りだと思う。ただ、3については実際にやってる人がどれくらいいるのか気になるところ。

2はビミョーかなと。

 

個人的には電子書籍の問題は単純にカニバライゼーションを起こしてるだけだと思う。紙として出版したものを電子としても出してるだけだし。それじゃあ本を紙で買うか電子で買うかって選択肢が増えるだけで運用コストが余計にかかっちゃうだけでしょうに。。

だから電子書籍は紙の本と違うポジショニングを取ってかつ、紙の本とシナジーを生めるように出来たら出版業界は最高だよねと。

 

じゃあ実際にどうすればいいかをちょっと真剣かつ無責任に考えてみた。

一言でいえば、電子書籍は読書する敷居を下げることを目的にビジネスすればいいと思う。

以下例を書いてみる。

 電子書籍のポジショニングは、低価格、ページ数少な目(50P程度)、ビジネス書にする。ターゲットは20代のサラリーマンで学びたいが読書する習慣がない人。

まず、ターゲットにする理由として、ビジネススキル不足の改善をしたいと思うが、実行しなかったという人は58%もいること。にもかかわらず、ビジネス書の購買を見ると0冊というのが80%もいるというギャップが存在している。

よってポジショニングを、低価格かつ50P程度のビジネス書にした。

中には小説でもいいじゃないかという人がいるかもしれないので、念のため説明しておくと、小説はエンターテイメントの分類で読書以外のコンテンツが多いので、競合が多すぎる。例えば、テレビゲームやSNS、動画サイト、カラオケ、スポーツなど。ビジネス書は教育に分類されると考えているので、小説と比べればかなり競合が少ない。

んで次に4Pの説明をしていくと、

Productはページ数少な目(50ページ程度)で、狭く、深く、わかりやすい内容。

Priceは低価格(100~500円程度)。

Placeはウェブ上。

Promotionは若い人が良く見る媒体であるR25リクナビなどの広告、日経onlineなどのビジネスマン向けメディアなどで広告などなど。。

 

んで、出版業界とどう相乗効果を生めるかと考えると、大きく2つ。

1つ目は、読書をする層を増やすこと。内容は狭く、深く、わかりやすいを基本にしているので、全体像をつかみたいときにはページ数が多い既存の書籍にすればいい。例えば、マーケティングは今回書いたターゲティング、ポジショニング、4Pだけじゃなくて、3CやAIMDAなどあるし、営業でもアプローチ、ヒアリング、提案、クロージングって大雑把な流れがあるけど全体を丁寧に説明すると50Pでは足りない。

じゃあそれは既存のビジネス書にお任せして、電子書籍はターゲティングやポジショニングなど絞って深く学べるコンテンツにし、読書する敷居を下げることを目的とすればいい。

2つ目は著書の発掘および知名度を上げる。電子書籍はコストが低いという魅力があるので、紙の本よりチャレンジしやすい環境があると思う。例えば、知名度が低い人。十分な経験やキャリアがあったり、いい内容を書いていても、そもそも知名度が低いと買ってもらいにくい。そこで、電子書籍を既存の本においてプロモーション的な役割を担わせれば良いのではないだろうか。

また、経験や知識を持っていたり知名度があっても、長い文章にするのが苦手だという人もいると思うので、電子書籍の分野で活躍してもらえばいいし。

 

懸案は、50P相当の本の編集経験がないことや市場をそこまで大きく出来るのかってことかな。市場はジャンルを増やせればある程度大きくなるかもしれないし、紙の本の購買数が増えれば市場の大きさを無視できるかもしれない。

 あと以外にも若い人ってビジネス書以外の読書はしてるみたいなんだよね。

2009年の調査によると実は一か月に一冊以上本を読む層は20代が一番多い。しかも漫画、雑誌は抜きにしてる。あくまで本を読むってことだから、教科書やレポート書くときに必要な本も含めてるのかな?そうすれば、大学生、大学院生の読書量は増えるから不思議ではないけど、実態はどうなんだろう。

 

などと妄想を書いてみたけどどうだろう。ってか図式化出来ないって致命的だよね。。文章だけだと長くなるし、図式化出来ればもっとわかりやすくなるのに。。

上手に図式化できるように勉強しなきゃなぁ。