73歳のノマドおじいちゃんと話してみてノマドについて思ったことを書いてみた
ノマド関連の記事が増えてきてるので、今更ながら書いてみる。
最初に断わっておくと、僕はノマドになりたいとは思わないけど、ノマドになりたいという人を否定するつもりはないです。
ってかノマドにあんま興味がないんです。
本題に。
ちょっと前、ノマド的なおじいちゃんに出会って、少しお話する機会があった。
そのおじいちゃんは73歳で基本は年金で生活をしている。ただ、仕事の依頼があれば仕事をするというスタンスで、一回の仕事で十~数十万くらいで年金以上のお金を貰うらしい。だいたい2週間程度で終わる仕事らしい。
すごいなぁと思って、どんな仕事をしてるのか聞いたところ、漆塗りの職人をしているらしい。歌舞伎とかの業界から仕事を頼まれるんだって。そのおかげで顔パス出来るぜって豪語してました(笑)
東京で漆塗りの職人やってるのはそのおじいちゃんだけらしい。だから73歳になった今でも依頼が来るとか。
こういう話を聞いてみて感じたのは、ノマドとして生きていくには求められる技術をしっかりと持って、かつライバルが少ないところを狙わなくちゃいけない。加えて若い人がノマド的な生活を求めるなら自分が50、60になってもなくならない市場を狙わなくちゃいけない。
ただ、今のノマドの議論を見ると、ライバルが少ないところに行ってる人が少ないと感じてます。また、技術的な部分を買ってもらってる人ってそんなにいるのかなとも思います。自己ブランディングというか有名人になることがゴールになってる気さえします。有名人であれば仕事が舞い降りる的なね。そんな詳しく調べてたわけじゃないから的外れな意見だと思うけど。
このまま進むと、各分野、各技術のトップクラスの人か、社内の人間にやらせるには価値の低い仕事を争って受注する世界になりそうな。
もしくはちっちゃな会社・組織になっていきそう。仕事が出来ない人間を簡単に見捨てられる冷たさがあれば別だろうけど。
んでちょっと余談。
僕は、ノマド≒個人事業者って感じている。けどそういう話はあんまないよね。
うちの父親は自営業していて、かれこれ30年近く続いてる。設立30年まで残ってる会社ってだいたい0,02%程度らしいのでその凄さはわかる。
そんな父親が教えてくれた中で特に印象に残ってる言葉が2つある。
「技術を身につけろ。その技術を使うとどのようなことが出来るのか提案できるようになれ。そうすればくいっぱぐれることはない。」
「環境に合わせて適応しろ。環境に適応出来なければ、大企業でも潰れる。実際に潰れた大企業の取引先もいくつか潰れていった。」
当たり前のように聞こえるけど、それが出来ていない人、会社がある。大企業だと変化しにくいだろうし。
これは一応会社という組織の話だけど、ノマド的な生活をする人にも関係ない話ではない。特に1つ目の話は大事だと思う。ノマドを目指すなら最低限必要なことかと。もしくは、技術か提案力のどっちかでずば抜けた能力を持てるようにしなきゃね。
まあ要するに、ファッション感覚でノマドをするならやめた方がいい。ほんとにノマドとして生きたいなら職人になる気概と好き嫌いやかっこいいかどうかではなくてライバルが少ないところに行った方がいいという内容を、僕がエラそうに語るお話でした。